一つの認識描像

概念「アサガオ」の栽培

あー,概念の栽培したいなー.
最初に栽培するものといえばアサガオだろう.アサガオを栽培してみよう.
[アサガオ]
アサガオに「聴力を失った針金」をあげてみるよ.
[アサガオ+1]
「存在型コオロギ」をあげてみるよ.
[アサガオ+2]
「20年前に干からびた朝露」をあげてみるよ.
アサガオから芽が出てきたよ!
この状態はもはやアサガオとはいえないので,新しい視聴覚情報との紐づけ(つまり命名)を行います.
でも基本的にはinvitational stateによる命名を待ち望むので・・・.
agja[proto1]とします.
・agja[proto1]
agja[proto1]は,概念「アサガオ」から生長し発生した超概念です.
この視覚的情報は,アサガオの花とそれに繋がるつるが高度に不明晰な状態で灰色と紫色を持ちます.それは「全体に広く拡散・散逸し,希釈されて存在している」ように観念認識されますが,それに伴う感覚を得ることはありません.これは飛び回り移動することが可能で,可塑性を持ちます.また,それ自体は振動しないものの聴覚的情報を発生可能です.

[agja[proto1]]
agja[proto1]に「光合成用バターナイフ」をあげてみるよ.
[agja[proto1]+1]
「揮発性防弾コーヒー」をあげてみるよ.
[agja[proto1]+2]
「手作り横移動アーモンド」をあげてみるよ.
agja[proto1]がかなり育ってきたよ!
・agja[proto2]
agja[proto2]は,可食性の超概念です.これは致死性を持ちます.
この視覚的情報は,アサガオの花とそれに繋がるつるが高度に不明晰な状態で灰色と紫色を持ちます.さらに,離散的な茶色の皮を纏っています.これらは生成と霧散を繰り返し,周囲に特殊な場を形成します.この場はagja[proto2]認識を揺るがす可能性のある観念を破り,それをagja[proto2]が活用可能な状態にします.この時,光合成という観念が全体に希釈されて存在しているように認識されますが,これは感覚を伴いません.破れた観念は可塑性を獲得し,"横移動"したように認識されます.しかし,その移動は幾何空間移動でなく,もっと抽象的な空間におけるものである可能性も考慮されるべきです.agja[proto2]は飛び回り移動することが可能です.また,一切の振動を観測することが出来ません.一方で破れた概念は"音"を獲得することがあり,振動的性質を"排泄"している可能性があります.

あとは時間を待とう・・・.
・・・.
・・・.
・・・.・・・.

(約一週間後)

・agja
agjaは,周期的な可食性を持つ超概念です.可食性を失うと,これは致死性を持ちます.この視覚的情報は,アサガオの花とそれに繋がるつるが高度に不明晰な状態で灰色と紫色を持ちます.顕現時,局所的な朝が認識されます.agjaと相関が見出された概念は新たに流動特性が与えられ,その初期的な認識を実現します.その後,目下の概念は振動的性質を獲得し,しかし次第に認識が薄れていきます.振動する認識は多岐にわたり,決定機構は不明です.朝は観念認識であり,agjaの周囲に生成と消滅を繰り返します.この生成は振動的性質を獲得した概念群に由来すると考えられます.agjaと相関する概念が十分に弱い認識を実現するようになると,朝はやってこなくなりagjaは消滅します.時に,周囲に存在する振動概念がその流動特性を非連続的に改変されることがあります.この時,光合成という観念が全体に希釈されて存在しているように認識されますが,これは感覚を伴いません.agja自体が振動的性質を獲得した場合,信頼異常によって自身をすべての認識から消去します.そのため,因果的局在においてagjaに振動的性質を認識することはありません.