一つの認識描像

愛の定義を試みる

愛の定義を試みようとしましたが,やはり自然概念は複雑なので,愛っぽい何かを定義してみます.そのために,このページ内においてのみ自然言語を再定義します.実際の意味と違うところは多々あるので,ここだけの専門用語だと思ってください.

・定義(人助け)
認識主体Aの行動が認識主体Bを助ける「人助け」に該当するとは,その行動が,認識主体Aが「この行動を行えば認識主体Bは快を得る,または不快を除かれるだろう」と推測した行動である事をいう.

・定義(利己的行動)
認識主体Aの行動が利己的であるとは,その行動が,認識主体Aが「この行動を行えば認識主体Aは快を得る,または不快を除かれるだろう」と推測した行動である事をいう.

・定義(罰則に依る行動)
認識主体Aの行動が罰則に依るとは,その行動が,認識主体Aが「この行動を行わなければ認識主体Aは不快を得る,または快を除かれるだろう」と推測した行動である事をいう.

・定義(L型の行動)
認識主体Aの行動がL型の行動に該当するとは,その行動が「人助け」かつ「利己的でない」かつ「罰則に依らない」事をいう.

ここで,行動Bを固定する.

・仮定(行動Bの動機・性質)
認識主体Aは,行動Bを結果とする因果認識を持ち,その原因を自身の判断に見出すとする.
また,行動Bは「人助け」かつ「利己的でない」かつ「罰則に依らない」とする.

・定義(愛)
認識主体Aが行動Bの原因として見出した判断の根拠が情動であると認識するとき,その情動を「愛」と定義する.

うーん,まあある種の愛の説明ではあると思うのですが,行動ありきな部分とか「責任感による行動」をどうするか(ヒーローが人を助けるのは愛ゆえとするか?)とか,やっぱりもともとの概念が曖昧で広いので難しいですね.自分の定義だと足りてない部分も広すぎる部分もあります.一人ひとりやってみると違う定義が出てくると思うので,みなさんも考えてみてください.