一つの認識描像

折りたたみ式ソーラーパネルを買って完全敗北した話

以前雑草のチカラシバを食べようとして完全敗北しましたが,今回はソーラーパネルです.最初にお断りしておきますが,この記事は個人用ソーラーパネルネガキャンをするものでは一切なく,単に私が不運かつ情報不足だっただけです.想定している読者としては,個人用の折りたたみ式ソーラーパネルの購入を考えているが,どういう人には向いていないのかを知って判断材料の一つとしたい方を考えています.この点を了解していただける方は以下へお進みください.

一応,私が購入したのはEcoFlowのポータブル電源768Whと110Wソーラーパネルがセットになってるやつです(リンク:楽天, amazon).無駄に記事を長くしてもしょうがないので,結論を列挙してしまいます:
・アウトドア先でのPC,スマホの充電など,小型の家電製品を動かしたい方にはオススメ.
ソーラーパネルの発電のみではそこまで電気代の節約になるわけではなく,かなり都合のよい条件で算出しても月360円くらいの節約にしかならない.
・家の庭先,ベランダでも充電は可能.しかし,近くに影となるものが一切ないのが理想.
パネルの一部でも影に隠れると大幅に発電量は低下する.最悪光は弱くてもいいから全面に当てるのが大切.もしくは,影に強いと謳っているパネルを入手するべき.
・複数枚連結されている折りたたみ式ソーラーパネルも,一枚の一部でも影に隠れるとかなり厳しい.重ねてになるが,影に強くない限りは光を全面に当てることが重要.
・窓際でも充電はでき,上手く光に当てれば最大出力の40%くらいの発電に成功した.なお,窓の大きさとパネルの大きさの相性には注意すべき(窓がパネルに対して小さいとパネルの一部に光が当たらず,発電量は大幅に低下する).なので,結果として小さいパネルのほうが一日の総合出力が高いということも考えられる.
・ポータブル電源をセットで使うことになるが,これらは災害時・停電時の保険としてはそこそこ安心感がある.80%くらい充電があれば,冷房の消費電力を600Wとして計算した場合,一時間は使える.パソコンの消費電力はだいたいこの1/10くらいなので10時間分の電源になる.
・ポータブル電源について.推定出力量がパネルに明記されているので,日々の消費電力がどのくらいなのか把握しやすい.エアコンの冷暖房も一時間くらいなら動く.そのため節電に意識が向き,結果として電気代の節約になる.

言いたいことはこんな感じになります.私が敗北したのは,窓の大きさが足りずにパネルの一部に光が当たらないせいで発電が上手くできなかったというものです.私はインドア派で,日々概念と抽象の世界や現実から逸脱した空間に暮らしています.なので,あまり現実における出費をしたくない,電気代を少しでも節約できればとの思いで購入しました.ただ,100Wを一日6時間,毎日充電できたとしても1kWh20円と仮定すると360円の節約にしかならず,これならエアコンの使用を避けたり設定温度を変えるほうが節約になります.どうにかできないかとアイデアを振り絞り,様々な策を講じましたが,頭だけではどうにもならない問題があります.外に出て置いてみても,賃貸の1階に暮らしているせいで庭木の影がちょうどぴったり半分のパネル(4枚連結されているうちの2枚)を覆ってしまい,発電量の表示は0(概算値と思われるので完全に発電できなくなった訳では無いが,数W程度). 工夫して影に当たらないようにしたものの発電量は安定せず,そうこうしているうちに太陽が電柱の影に隠れてしまいました.そして一日中散々苦労した私は悟ったのです:「あ,これ以上試行錯誤しても時間の無駄にしかならない.」と.しかし,一応奇跡的に60Wで発電できていたときもあったので,もしも全面に光が当たるようにパネルを設置できるのなら,パソコンを動かすくらいの電気は完全に賄えると言えるでしょう.アウトドア,災害・停電時の備え,単純に発電するのを見るのが楽しい人にはオススメです.
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