一つの認識描像

夕の角の声

ほーん,ほーん.跳ねるような,吹き抜けるような音がする.
ひょろーん,ふりゃーん.なんだか,フラスコが角砂糖を真似した音もする.
あれは夕日が沈むとき,その角度たちの歌い声だよ.みんなそれぞれ,面白いでしょ?
彼らは舞ってみたり,芽吹いてみたり,泡立ってみたりしているよ.
あ,分度器さんだ!
自由にはしゃぐ角度たちも,分度器さんには敵わない.
みんな整列して,おりこうさんだね.