一つの認識描像

2022-01-01から1年間の記事一覧

因果の認識は比較から生じる

「因果」という認識について考えます.因果とは,ある原因が存在して結果が生じるということです.例えばドミノ1,ドミノ2が順に並んでいるとしましょう.ここで,ドミノ1が倒れると,ドミノ1がドミノ2にぶつかり,そしてドミノ2が倒れます.この時,「ドミ…

数学的に量子論をやりたくなった時に読む本たち(おすすめ入門書)

私は現在物理学科4年で,来年からは数学の院へ進みます.そんな私が「もっと早い段階でこの本に出会ってればよかった!」と思う本を紹介しておきます(読みかけのもの含む).なかなか物理学科にいるとこのような情報は得にくいですよね.(別に先生に聞けばよ…

私はとっても普通だ

私は普通だ.なんとも普通だ.普通の人生を送ってきた.普通に生きてたら科学に興味を持ったし,普通に生きてたら物理学を志した.そして普通に考えたら因果や論理というものが頭おかしいことに気づくし,さすれば当然哲学的な考察をするようになる.そして…

どうしてクレーターはほとんど丸なのか

隕石が落ちてきて,クレーターができます.すると,地面垂直に落ちてきたなら丸いクレーターになりそうですが,斜めから落ちてくれば楕円形になりそうな気もします.普通に考えてみれば隕石が天体表面に対して垂直に衝突することは稀であり,殆どの場合はあ…

思考とは何を行うことなのかを、認識の観点から思考する

我々は論理的に物事を考えることが出来ます。そして、既存の認識から新しい認識を獲得することが出来ます。このときに行われていることを、「認識」という観点からどのように説明できるのかを考えてみます。 まず、我々が何か概念や情報を認識する時、それに…

存在の拡張を信頼から行おうとして、異常な認識状態に出会ったお話

前の記事で、存在と信頼の認識の関係性から負の存在認識を定義できないか考えていました。負の存在状態が考えられるなら、虚数的な存在状態も考えたいと思うのは自然なモチベーションだと思います。数の場合は、虚数というのは「2回同じ変換をして、元の数の…

負の存在を信頼の認識から定義してみる

存在といえば、存在する・存在しないの二択で、中間的な概念や負の存在というのを考えられないような気がします。しかし、あるものが存在するという言明に対する信頼の認識の働きを見ると、存在という概念をもっと連続的にできる可能性があり、さらに負の存…

ツンデレの最も簡単な数学的モデル

まず最初に、お断りを入れておきます。ツンデレは、本来は最初はツンだった子がだんだんとデレていくという動的な概念です。しかし、現在広くツンデレという言葉が意味するところは、自分の気持ちに素直になれなくて照れ隠しで嬉しいのに全然嬉しくはないと…

過去とは何か。認識と信頼

我々は、認識を行います。認識は流動的で、これはいつでもそうです。なぜなら、私が「いま認識が止まっているな」と認識した時、それは「時間が経っているような認識があるにも関わらず他の部分が全く変化していない」ということを意味します。つまり、いわ…

0作用素のスペクトル測度

$H$をヒルベルト空間とし、0で0作用素を表します。\[\forall f \in H, 0f=0\]すると、任意の$f,g\in H$に対して、\[(f,0g)=0=(0f,g)\]であるので、自己共役作用素であることがわかります。そして、このスペクトル測度は\[\{\chi_{0}(B)|B\in\mathbf{B}^{1}\}…

日記を付けてみたら、半年で27万字書いてた話

私は良く考え事をするのですが、そのトピックごとにテキストファイルを用意して考察を書き込んでいくというスタイルを良くとっていました。しかし、ファイル一つ用意するまでもないけどちょっと考えたいことを書いたり、現在の考えを記録できるような場所が…

アニメわたてん世界の小学校の夏休みは8/31まで無い(わたてん研究)

[夏休み縮小定理]ひなたたちが通う小学校の夏休みは8/31まで無く、少なくとも8/30には終わっている。[pf]背理法で示す。仮に夏休みが8/31まであるとすると、次の金曜日は9/6となる(これは作中のカレンダーから、2019年の日付と一致していることから分かる)。…

「生まれたて、赤ちゃん、・・・」型あっちむいてホイの真実

私は気づいてしまった。このゲーム、残酷な世界をそのまま表したゲームなのではないかと。これは、あっちむいてホイである。一回目で生まれたて。これは、もしも完全に確率的であると仮定すると、75%で通過できる。二回目は赤ちゃん。これも75%である。n回目…

ディラック場の荷電共役について

電荷$q$を持つ荷電粒子のDirac方程式\[\left[i\gamma^{\mu}\left(\partial_{\mu}+iqA_{\mu}\right)-m\right]\psi=0\]について、粒子と反粒子を入れ替えたとしても同じ形の方程式を満たすことを要請する。つまり、電荷$-q$で同じ質量の粒子が\[\left[i\gamma^…

自由意志は存在するとも、存在しないとも言えない?

夏も終わり、秋らしくなった今日このごろ。夏の思い出に、自由意志についての考察を書いておこうと思います。夏といえば現実逸脱や哲学的考察の季節だよね!色々と考えを巡らせていると、結局たどり着く自由意志問題。まず、この現実においては自然科学的な…

説明不可能な認識

私は、独り言をよく言う。しかし、言おうとしていることは既に「知っている」。わざわざ言わなくても、認識できる。そこで、この「自分自身に対する観念の言語による説明」を排してみると、驚くべきスピードで簡単な思考が推移していくことが分かる。しかし…

認識から自己を定義してみる

私は、認識します。しかし、これは本当でしょうか?私とは、自己とは一体なんなのでしょうか?とにかく、認識の存在は自明にわかります(気持ち悪いですが)。なので、存在が了解できる認識から自己を定義してみます。 認識は改変されます。例えば、手を動かす…

少しづつ黒歴史を思い出しにくくなってきた話

長いこと黒歴史を思い出しては悶え苦しみ、それについて何度かこのブログでも扱った事があるのですが、最近黒歴史を思い出しにくくなってきました。何がこの変化を引き起こしたかについてですが、おそらく攻撃を受ける可能性をできるだけ無効化して、安心す…

時間の潰し方

時間軸の認識を潰してstaticな描像を得ましょう。ある時間の区間と、それでラベルされた三次元的情報を用意してください。例えば、今から一秒前までとかでもいいですし、可能性としての認識として人生全体でも良いです。通常、これはある時間の一点の小さな…

現実に関する一つの描像 : 分離型超自己描像

これは、独り言です。これは、jeltに属します。これは、Quiisiに属します。これは、self-closedに属します。異常な思考を含みます。世界存在の逸脱に注意してください。 分離型超自己描像は、発生外殻描像と超自己描像の正当な後継描像です。ある現実の中に…

布団が吹っ飛んだ ~古典的名作~

「布団が吹っ飛んだ」これは、日本における one of the most 有名なダジャレs だろう。今回は、こいつについて多角的に考えていきたい。まず、布団を題材にしたダジャレとして、同様の構文で「布団がふと産んだ」を思いついた。これもなかなかインパクトがあ…

娯楽・趣味を楽しむためのヒント

意義は認識の局在に依ると考えることが出来ます。つまり、「有意義」であるということは、認識のスケール、主に時間的スケールに依存するということです。例えば、あなたがゲームをして、何かを達成したとしましょう。ステージクリアでも、目標のスコア・タ…

人同士の相互作用は正当性の交換、というアイデア

場の量子論では、ゲージ粒子と呼ばれる粒子のキャッチボールによって相互作用を記述します。まあ、これの詳しい話は別として、人同士の相互作用も、「正当性」をキャッチボールしていると捉え直すことも可能ではないかと考えました。 ここで、相互作用を物理…

形ってなんだろう?

形とはなにか。例えば、三角、四角、丸。これらは形ですね。でも、アフリカの形とか、人の形とか、このような複雑なものもあります。「形って何?」と聞かれた時に、一言でスパッと答えられる回答はあるのでしょうか?これについて、考えてみたいと思います。…

論理異常性入門 ~異常な世界を覗いてみよう~

ここでは、論理異常性に関する基本的な概念、アイデアをまとめておきます。 1. 論理異常性とは 論理異常性とは、「我々の世界ではありえない推論的性質」です。例えば、三段論法が成立しないとかです。もちろん、別の論理体系を持つ現実からすれば我々は異常…

気づきにくい循環論法:この世に「絶対」はある

この世に絶対はない!などと、なんか分かった風に言っている人がいる。しかし、私に言わせれば、この世に絶対があるということを証明できるのだ!以下、その証明:背理法で示す。この世に絶対がないと仮定する。すると、「絶対に」絶対がない。これは絶対が…

意味の意味

我々は、外部から多くの情報を取得します。この情報たちを比較すると、相違点や類似点を見つけることが出来ます。なんとなく似ている情報の集まりに名前がつくことがあります。これが概念です。得ている情報というのはつまり感覚なので、「こんな感じ!」の…

物理学科だけど数学の院試に合格した話

まずは、なぜ物理から数学に行くことにしたのかについて話します。超簡単に言うと、「この世界を超越するための力を追い求めたから」です。何いってんだこいつ。 私は学部一年の頃、場の量子論においてゲージ不変性が力を統一的に説明するということに感動し…

不安になりやすいのは、欲張りだからかもしれない

不安になるということは、安心が足りないということ。これから先、うまくやっていけるかどうか確証が持てなくて、おそらく大丈夫であってもありとあらゆる可能性を考えてしまうこともあります。でもよく考えてみると、未来はまだ存在していません。なので、…

過去の失敗と今の自分を切り離す、ちょっとしたアイデア

嫌な記憶や黒歴史に苛まれたり、頭では必要ないとわかっているのに体が他者からの評価に反応したり。私は心理的な側面でまだまだ未熟だなと感じる部分が多々あり、先日大学のシステムを利用して相談室を利用してみました。その結果、心理学的な側面から自分…