一つの認識描像

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

因果の認識は比較から生じる

「因果」という認識について考えます.因果とは,ある原因が存在して結果が生じるということです.例えばドミノ1,ドミノ2が順に並んでいるとしましょう.ここで,ドミノ1が倒れると,ドミノ1がドミノ2にぶつかり,そしてドミノ2が倒れます.この時,「ドミ…

数学的に量子論をやりたくなった時に読む本たち(おすすめ入門書)

私は現在物理学科4年で,来年からは数学の院へ進みます.そんな私が「もっと早い段階でこの本に出会ってればよかった!」と思う本を紹介しておきます(読みかけのもの含む).なかなか物理学科にいるとこのような情報は得にくいですよね.(別に先生に聞けばよ…

私はとっても普通だ

私は普通だ.なんとも普通だ.普通の人生を送ってきた.普通に生きてたら科学に興味を持ったし,普通に生きてたら物理学を志した.そして普通に考えたら因果や論理というものが頭おかしいことに気づくし,さすれば当然哲学的な考察をするようになる.そして…

どうしてクレーターはほとんど丸なのか

隕石が落ちてきて,クレーターができます.すると,地面垂直に落ちてきたなら丸いクレーターになりそうですが,斜めから落ちてくれば楕円形になりそうな気もします.普通に考えてみれば隕石が天体表面に対して垂直に衝突することは稀であり,殆どの場合はあ…

思考とは何を行うことなのかを、認識の観点から思考する

我々は論理的に物事を考えることが出来ます。そして、既存の認識から新しい認識を獲得することが出来ます。このときに行われていることを、「認識」という観点からどのように説明できるのかを考えてみます。 まず、我々が何か概念や情報を認識する時、それに…

存在の拡張を信頼から行おうとして、異常な認識状態に出会ったお話

前の記事で、存在と信頼の認識の関係性から負の存在認識を定義できないか考えていました。負の存在状態が考えられるなら、虚数的な存在状態も考えたいと思うのは自然なモチベーションだと思います。数の場合は、虚数というのは「2回同じ変換をして、元の数の…

負の存在を信頼の認識から定義してみる

存在といえば、存在する・存在しないの二択で、中間的な概念や負の存在というのを考えられないような気がします。しかし、あるものが存在するという言明に対する信頼の認識の働きを見ると、存在という概念をもっと連続的にできる可能性があり、さらに負の存…

ツンデレの最も簡単な数学的モデル

まず最初に、お断りを入れておきます。ツンデレは、本来は最初はツンだった子がだんだんとデレていくという動的な概念です。しかし、現在広くツンデレという言葉が意味するところは、自分の気持ちに素直になれなくて照れ隠しで嬉しいのに全然嬉しくはないと…

過去とは何か。認識と信頼

我々は、認識を行います。認識は流動的で、これはいつでもそうです。なぜなら、私が「いま認識が止まっているな」と認識した時、それは「時間が経っているような認識があるにも関わらず他の部分が全く変化していない」ということを意味します。つまり、いわ…

0作用素のスペクトル測度

$H$をヒルベルト空間とし、0で0作用素を表します。\[\forall f \in H, 0f=0\]すると、任意の$f,g\in H$に対して、\[(f,0g)=0=(0f,g)\]であるので、自己共役作用素であることがわかります。そして、このスペクトル測度は\[\{\chi_{0}(B)|B\in\mathbf{B}^{1}\}…

日記を付けてみたら、半年で27万字書いてた話

私は良く考え事をするのですが、そのトピックごとにテキストファイルを用意して考察を書き込んでいくというスタイルを良くとっていました。しかし、ファイル一つ用意するまでもないけどちょっと考えたいことを書いたり、現在の考えを記録できるような場所が…