一つの認識描像

一人で静かにペヤングの獄激辛を食べた報告書

動機:スーパーで目が合って、気づいたら一緒に帰宅していた。

方法:通常のペヤング焼きそばと同じ要領で焼きそばを作り、ソースをよく絡める。

初期:一口目はそこまで辛くはないが、数秒後に圧倒的な辛さに見舞われる。全体的に辛い。舌の全領域から隙間なくピリピリ感を経験する。辛みがある程度引くまで待機しながら、食事を継続。

中期:口周りが小刻みに痙攣し始める。鼻水、汗、涙が出る。発散することのできない継続的な苦しみ。空気を勢いよく吸って舌を冷やす行為を繰り返すことによって辛みを軽減できることを発見。ある程度続けた後、血中の二酸化炭素濃度が低下することを恐れて措置のペースを落とす。

終期:体が小さく痙攣し、疲労を感じる。最終的に、水なしで完食に成功。

食後:辛みが引くまで時間がかかる。清涼飲料水を飲むと一時的に辛みが消えるが、そのあとにより強く辛みを感じるので水なしで完食したのは正解だったように思われる。カプサイシンが十分に吸収されず尿から排泄されたため、トイレの後尿道が痛い。これは次の日に解消。

感想:自分が如何に普段苦しみを感じずに生活しているのかを確認できた。また、このような辛い物を創造し、自らを苦しめている人類はやはり狂っていると考えた。私は普段からペヤング焼きそばに一味唐辛子をかけて食べるので辛い焼きそばにはある程度耐性があると考えていたが、その考えは甘かった。辛いものに耐性が無い方、体に何らかの疾患を抱えている方、胃腸が弱い方、18歳未満の子供にはお勧めしない。