一つの認識描像

世界を利用する単純な思考

大量生産に大量消費。最近はコンテンツ消化が速くて、私みたいな若年性高齢者にはついていけません。様々な天才的なビジネスモデルが発見され、数多の企業が鎬を削る戦乱の世。どの利益団体も、如何にして顧客を獲得し、自社商品の中毒状態にするかに焦点を置いているのではないかという印象です。精神的、身体的な中毒症状をある程度引き起こすことが出来れば、安定した収入源に繋がります。この過程で、顧客の時間や注意、ないし健康を消費しているようにも感じます。しかし、人というのはある程度考えなければ目先の利益を優先するので、何かと理由をつけて自分を甘やかそうとします。だから甘いものは売れるし、時間や金銭を浪費するものは出回るし、それで社会はより潤うのです。やったね!

社会の経済状態が良くなると、その構成員の多くが利益を受けます。これは、自分が経済の改善に寄与していなくてもです。消費活動に巻き込まれないということは、それによって消費される可能性のあるあらゆる資源を守ることが出来ます。自分は特に失うものが無く、ただ経済状態の改善による恩恵を受けられるということです。素晴らしいですね。だから、他人の消費を加速するストレス社会は素晴らしいし、大量消費が蔓延るこの世界は素晴らしい。結局、快楽を得ようとするのは生物の自動的な応答なので、これを利用しているだけなんですけどね。