一つの認識描像

妄想講座③~自由な空へ!~

それでは、第3回の講座を始めます。みなさんは、空を飛んだことはありますか?私は、夢の中で何度も空を飛んでいます。ちょっと明晰夢の練習をしているのもありますが、自分の場合は明晰夢でなくとも夢の中で当たり前のように空が飛べちゃうんですよね(^_^;)不思議です。そんなことより、今日は空を飛びましょうよ!空を飛ぶのは気持ちいですよ。高いところから見る街も絶景です。夜景もきれいですが、やっぱり太陽が登り切らないくらいの夜明けの空を飛ぶのは感動的です。この時期だと、朝は気持ちいですしね。

 

1.風を受けて空を飛ぶ

それでは準備をしましょう。気持ちよく空を飛ぶには、何が必要でしょうか?それはやっぱり、風を切る感覚です!これがあるから空を飛ぶのは気持ちいい!特に夏の朝は、涼しくて最高です。秋の夕方をゆっくり飛ぶのも、冬の夜を静かに飛びながら考え事するのも、春の昼下がりをのびのび飛ぶのも良いですが、この記事は夏に書かれているので、涼しい夏の朝を風を切って飛ぶ妄想にしましょう!

それでは、少し技術的・科学的な話をします。難しくはありませんし、非常に簡単な理解で大丈夫です。しかし、これを知っているのといないのとでは飛び方が確実に変わると思います。みなさんは、飛行機が空を飛ぶ原理を知っていますか?これはよく聞く「揚力」とかいう話です。本格的な話をしようとすると、流体力学の知識が必要となりますが今回はそこまで踏み込みません(私も甘い理解しかできていません)。簡単に言うと、翼の上のを通る風が、下を通る風より速いと、翼に上向きの力が加わるという感じです。この様子は、前から風が来て上に押される、という感じです。なので、まずはこのイメージから始めましょう。私の夢の中で空を飛ぶ方法をお教えするので、みなさんも頭の中でイメージしながら追ってみてください。

 

まず、両手を広げます。

 

すると、前から強い風が吹いてきます。

 

揚力が生まれて、体が ぶわっ と上に持ち上がります

 

その勢いで空高くまで上昇し、その後大空を滑空します

 

 

 

はい。一度現実に戻ってみてください。ちょっとむずかしいかも知れません。でも、空中に浮遊するように飛ぶ妄想だと、風を感じながら上昇したり、空を滑空するといった体験はできないと思います。それでは、情景を思い浮かべながらもう一度飛んでみましょう。以下に状況設定を書いておきますが、読みながらでも、一度読み通してからでも、はたまた完全無視で妄想してもらっても構いません。それでは、早朝の空へ・・・。

 

朝、には、少し早い時間。まだ薄暗い、まだ太陽が見えない。

 

東の空が少し明るくて、それでも空は夜の面影を残している。そんな時間。

 

家を出てすぐの場所。いつもの景色が広がっているけど、薄い青が街を包んでいる。

 

朝の涼しい空気を感じて、そして、両手を広げる・・・。

 

正面からいきなり強い風が吹いてくる!そして・・・!ブワッ

 

高く、空へ舞う。どんなビルよりも高く、自分の視界を遮るものはない。

 

東の空に、登りかけの太陽が見える。空の縁が鮮やかなオレンジ色に染められていく。

 

風を切って、大空を滑空する。風が体に強く吹き付け、自分を空中に保っている。

 

見下ろすと、いつもの街。でも、今は見ている角度が違う。

 

建物に、やさしいオレンジの光が浅い角度で差し込み、薄い影を作る。

 

遠くの空に、朝日が顔を出した。眩しい光と、薄い青の空。

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

 

 

はい、どうでしょうか?うまく飛べましたか?まあ、今回は私流の飛び方で飛んでもらいましたが、自分が飛びやすいやり方で飛んでもらうのが一番いいです。でも、今回このやり方を紹介したのには教育上の理由があります。それでは、今日のポイントを学んでおきましょう!

 

2.今回のポイント

1.科学知識は妄想の役に立つ

これは第一回でも少し触れましたが、ちょこっと概念を知ってたり、数式はわからないけど話を聞いたことあるくらいのレベルでも、そこから着想を得たり利用したりして、妄想の幅を広げることができます。今回の「揚力」に関しては、お世辞にも現実的とは言えないもの(こんなの書いてるのバレたら教授に怒られる(¯―¯٥))ですが、それでも「風を切って飛ぶ」という飛び方の入りで役に立ちました。これからの講座でも、度々お話程度に科学知識の紹介をすると思うので、ぜひ知識を身に着けてより良い妄想にしていきましょう!

2.風を切る感覚の再現

前回、妄想で感じる感覚は思い起こすことが重要と言いました。しかし、空を実際に飛んだ事がある人なんていないので、空を飛ぶ感覚を思い起こすのは不可能です。でも、うまく行った人は全身に風を感じながら、気持ちよく空を飛べたのではないかと思います(無理だった人も落ち込む必要はありません)。上達すると、風になびく服の感覚なども感じることができます。そう、今回の妄想では、「強い風に吹かれる感覚」を「空を滑空する感覚」として代用しているのです。なので、今回の講座内では「風を切る」という言葉を多く用いて、「空を飛ぶときに風の感覚を意識する」ように仕向けていたのです(成功したかは別ですが^^;)。ここから、体験したことのない妄想をする際は、過去に体験した感覚で、近いものや感じるであろうものを一つ、あるいは複数持ってきて、その感覚で代用したり、組み合わせて近いものを作ったりするのがコツとなる事がわかります。特に、感覚を組み合わせなければ行けない場合は難しく、一度状況から気をそらして感覚だけに集中して統合し、そこに状況をオーバーラップさせることもよくあります。これらは、様々なシチュエーションで多く妄想することがやはり上達のコツとなっていくので、いろいろな状況設定を考えて数をこなしていくのが良いと思います。

 

3.まとめ

今回のまとめです。

1.科学大事。

2.感覚の「代用」や「統合」で妄想レベルUP

自分の状況設定を呼んでもらった方は、視覚情報まで再現してもらったと思うので今回は少し難易度が高かったかも知れません。しかし、空を飛ぶというのは気持ちのいいものなので、早い段階で皆さんに体験しておいてほしかったのです。次回は、もう少し技術面を絞って話をしていきたいと思います。それでは、今回はここまでです。お疲れさまでした!