一つの認識描像

妄想講座⑤~自分との対話~

こんにちは。妄想講座第5回目となります。初心者向けと銘打っておきながらも、前回までで色々盛り込み過ぎた気もするので、これからは必要な技術を絞って話を進めていきたいと思います。今回は、自分との対話を行ってみましょう。自分は一定以上メンタルが落ち込んだときによくやるのですが、自分の性質や目指しているもの、今何をすればよいのかを明確に意識することにつながって、明日への活力になることが多いです。これも一種の妄想ですし、良い練習になると思うので今回のテーマにしてみました。それでは、やっていきましょう!

 

1.もう一人の自分と対話する

今回は「対話」そのものに焦点を置きたいですし、他のところに脳のリソースを持っていかれるのは極力避けたいので、もう一人の自分の像を創り出して現実に投影するというのはやりません(もちろん、チャレンジしてみても良いと思いますがあまりオススメしません。場合によっては精神に異常を来す可能性があるので)。よって今回はあくまで「内なる自分との対話」というスタンスでやっていこうと思います。

それでは、まずはリラックスしましょう。自分との対話をするときは、心が穏やかなときに行うのが良いです。そして、対話を始めます。ここでポイント。対話を始める際は、挨拶から入りましょう。「こんにちは」と優しく挨拶するのが良いです。自分自身ですが、フランクに話しかけるのは避けたほうが良いと思います。むしろ、「内なる自分」に対して敬意を持って接しましょう。会話相手のイメージは、「親密な関係ではあるが、お互いに適度な距離があり尊敬しあっている」ような感じが最も良いです。自身との対話の中で会話相手に敬意を持つというのは、自分自身を肯定することでもあります。こうすることで優しい気持ちで会話できますし、気持ちよく会話を終えることができます。あ、終わるときも急に切断するのではなく「それではまた。」とか、「ありがとうございます。楽しかったですよ。」というふうにしっかりと会話の流れを終わらせましょう。こうしないと、心がもやもやするはずです。会話の内容ですが、まずは近況報告からでいいと思います。相手が「最近どうですか?」と聞いてくるので、ざっと最近の調子を話しましょう。相手に聞き返しても良いかも知れません。軽く会話の始まりが過ぎたら、今度は自分の悩みとかを聞いてもらいましょう。相手は共感してくれるでしょうし、一緒に解決策を考えてくれると思います。良いアイデアを出してもらったら、「それはいい考えですね!」というようにきちんと反応するのも良いです。ここまで読んでみて気づいた方もおられると思うのですが、基本的には「普通の会話」と変わりません。それを一人二役でやるイメージです。ですが、しっかりリラックスして相手に敬意を持ってゆっくり話していると、なんだか信頼できる人に相談に乗ってもらっているような安心感を感じられます。あ、ここまで触れてませんでしたが、会話は実際に発音しても心のなかでも良いです。心の中のほうがやりやすいかも知れませんね。

このようにすれば、自分との会話も非常に良いものになります。それでは、今回のポイントを確認しておきましょう。

 

2.今日のポイント

今日のポイントは、会話を自分の定めたシチュエーションで行うことです。架空の相手を設定して、まるで他人であるかのように対話できると、妄想に変化が付きます。この講座内では、みかんとの会話(第二回)が良い例です。会話をする相手と自分はどのような間柄なのかを意識すると、自然と相手の話す内容、話す態度が変わってくると思います。誰が他の人が出てくる妄想は多いので今回の技術は汎用性が高いですし、慣れてくると会話による脳の負担もぐっと下げられて別の感覚に集中することもできます。

 

3.まとめ

今回のまとめは、「設定した相手と自然に会話できるようになるとグッド!」という感じです。今回は軽めの内容でしたが、自分と話すのは意外と楽しいので二ヶ月に一度くらいのペースで話してみると良いと思います。そのときは「お久しぶりです」というふうに会話を始めましょう。それでは、今回は以上となります。お疲れさまでした!