一つの認識描像

1ヶ月の短期留学で得た価値観

こんにちは。実はアメリカに留学していて、一ヶ月失踪していたりんごです。

今回は留学の体験談、というよりは、この留学で自分が得た価値観について話していきたいと思います。

アメリカは、日本より個性が尊重されます。文化の違いを学ぶ授業があったのですが、学内や周辺地域の人々の暮らしを見てわかったように、それぞれが自分の個性を大切にして生きていたように感じました。わたしは変わり者なので、他者と同じ行動を取るのが(できなくはないですが)苦手というか、息苦しく感じてしまいます。しかし、留学中は自分の考えや感性が大きく他者と異なるものだったり、他の大半の人間が行っていることと違うことをしていても気にせずに生活することができました。日本ではどうしても他人と違うことをやっていると不安になる事が多いです。小さい頃から学校で集団生活を教え込まれ、他者に迷惑をかけないように気を使って生きていくのが美徳であると教えこまれてきましたからね。確かにこの考え方には一理あると思うのですが、自分には向いてないように感じます。アメリカの学生は、自分のやりたいことをしていて、文句があれば直接言います。そしてその言い回しは直接的でありながら失礼ではなく、指摘された側も快くその苦情を受け入れて改善します。日本では、はなから空気を読んで直接的な衝突を避けるようにしている印象があるので、ここは大きな違いだなと感じました。それと、特に驚いたのは、車が止まってくれているのに歩行者は決して急がないということですね。しかも、もし急いでいたら車側は「急発進による不慮の事故から身を守るためかな?それとも単に急いでいるのかな?」と思うそうです。歩行者が歩こうとしていると、車は必ず停まってくれます。これは、車側が事故を起こしたくないからだと思います。思いやりの気持ちから車を止め、歩行者は軽く会釈をする日本の文化とは非常に異なりますね。私は、アメリカ式のほうが好きです。アメリカ式では主に自分の利益を考えているわけですが、歩行者の立場からすると非常に気持ちが楽なんですよね。日本だと相手に迷惑をかけているのが自明なので、少し窮屈な気持ちになってしまいます。多くの場面で感じたのは、心が軽いという感覚です。周りを気にしなくていいのが本当に心地よかった。もし迷惑なら直接言ってきてくれますからね。

そして、アメリカでの生活の中で自分の中に大きな変化があったのですが、それは「ここに自分として存在することを自分自身が許す」という考えが明確に生まれたということです。いままでは、どうしても葛藤があったのです。他者と大きく異なる自分と、他者に合わせろという教育・文化の間にいましたから。しかし、他人が何をしていようと個性を貫く、自分が自分であることを楽しんでいる文化に触れて、「こんな生き方が、生きた形で許されているのか」と心から思いました。この体験はこれからの人生形成に大きく関わってくることと思います。将来は、海外で研究がしたいですね。