一つの認識描像

輪廻転生に対する科学的な解釈

死後、生まれ変わるのが輪廻転生です。ヒンドゥー教では時を超えて輪廻転生するので、人類は全員自分の生まれ変わりということになったりします。面白い考えですね。

死後、生物は分解されます。そして、動植物の養分になります。人間の場合は火葬されることが多いですが、この場合も二酸化炭素などとなって植物に吸収されます。魂などを仮定しない場合、我々が観測できる限りではこのようなことが起こっているといえるでしょう。

ここから、私たちを構成する要素は死後、自然界に希釈されて、別の生命の要素になると考えることができます。キャッチーな言い方をすれば、生命は多くの死した存在の混ぜ合わせでできているということです。これは、広い意味で輪廻転生と解釈できるのではないでしょうか。

私たちは死後、様々な生命の要素となり、私たちもまた、様々な生命の要素でできている…と考えると、すこし不思議な気もします。もちろん物質が移動しているだけなのですが、このように解釈することも可能なのではないかと思いました。