一つの認識描像

意味の意味

我々は、外部から多くの情報を取得します。この情報たちを比較すると、相違点や類似点を見つけることが出来ます。なんとなく似ている情報の集まりに名前がつくことがあります。これが概念です。得ている情報というのはつまり感覚なので、「こんな感じ!」の集まりに名前をつけて呼んでいます。似ている感覚や、その感覚を得る時に一緒に得られがちな感覚などもあります。これらは関連付けられる場合が多いです。このことから、意味の意味を見出してみましょう。すると、ある言葉の意味とは、「その視覚的・聴覚的情報(名前)に関連付けられた情報と概念の同時多発的な認識」というふうになります。「りんご」を見た時、即座に聴覚的情報(読み方)、視覚的情報(色、形)、分類の概念(果物)、味覚的情報(りんごの味、食感)、嗅覚的情報(りんごの香り)などが、程度の差はあれど認識されると思います。この情報と概念の認識の曖昧な全体が「意味」である、と考えることが出来ます。