一つの認識描像

日記を付けてみたら、半年で27万字書いてた話

私は良く考え事をするのですが、そのトピックごとにテキストファイルを用意して考察を書き込んでいくというスタイルを良くとっていました。しかし、ファイル一つ用意するまでもないけどちょっと考えたいことを書いたり、現在の考えを記録できるような場所が欲しくなったので、「日記・自由記述.txt」というファイルを作っていろいろと書いて見ることにしました。結論から言うと、これは大成功でした。

・効果1つ目:考察のrejectorが減る
あることを始める時、それを推進する認識作用をdriver, それを棄却する認識作用をrejectorと呼ぶことにします。これまでは、ちょっとしたことを考えるときは頭の中だけで考えていたのですが、やはりそれだけでは考察の深度は限られます。日記として何でも書ける場所を用意したことで、このちょっとしたことを深く考える機会を与えられ、思わぬ発見につながったことがあります。実際、一見重要に思えないものでも真面目に考えてみると自分の認識の性質が分かることがあり、それによってささいないことでもそれを棄却することなく考えるようになりました。ある自己状態の重要性が良く認識されない時、「この状態から脱して、もっと有意義な状態へと移行するべきである」というrejectorが発生することが多いです。しかし、重要性が分かりづらいことでも、実際にやってみると重要であることが分かったり、それ自体が直接は関係しなくてもimplicitに良い効果をもたらすこともあります。この点を認識することに繋がり、何でも考えてみるのが大切だと思えるようになりました。この話に限らないのですが、重要なことというのは往々にして分かりづらいものです。例えば、縁の下の力持ちとか、その下にある地面にまで認識を向けることは日常生活において頻繁になされていることとは思えません。であるからこそ、認識上に逆のバイアスを「分かりづらいことこそ、重要である」として入れることでニュートラルな認識を実現することが、物事をより良く理解するのに大切であると思います。

・効果2つ目:自分の悩みの傾向が分かる
日記なんて誰に見られるわけでもないので、自分の悩みやその時の感情を正直に書いてしまうことが出来ます。すると、それを問題として認識して、どのような認識がその悩みを引き起こしているのか、自分の認識の前提におかしなところはないか、どのように認識を修正すれば、もしくはどのような新しい認識を入れれば悩みが解決されるか、などと考えることが出来ます。そして、このような考察によって、「頭の中では」問題を解決できる事が多々あります。しかし、そこから少し経つと、また同じ悩みを抱えて考えていることがあります。これはなぜなのでしょう?
実は、悩みを解決するのに必要な認識の改変が分かったとしても、その改変を実装するのは困難なのです。そのため、考えとしては分かっていても、実際にはいつもと同じように悩んでしまうということが起こります。これはある意味、思考や認識の癖のようなもので、この点を良く理解することで他の悩みも実は同じような思考の性質から生じるものであることが分かったりします。この手の問題の解決はゆっくりと時間をかけて、直したいと思っている認識が発生するたびにそれをrejectするということを繰り返す必要があります。日記に記録しておくと何度も見返せるので、これは長期的な問題の解決に役立ちます。

・効果3つ目:た の し い
やはり、これが一番大きいと思います。つれづれなるままに、そこはかとなくかきつくるだけでも楽しいですし、自分の考えが目まぐるしく変化していくのを見るのは面白いです。また、人に見せるわけではない、完全に自分のための文章なので、他人に説明しにくいことなどでもなんとなくニュアンスで書くことが出来ますし、必要に応じて勝手に概念を作って使うという手もあります。そのため、私の日記は自作の概念で溢れています。例えば以下のように:
「reid実現は非常に広い認識に対して適応され、これは主体の強い術となるだろう。その中でも、drive|rejectに関して考えたい。具体的な問題点としては、開始と集中である。認識の局在の維持というのは、難しい。implicitなおぞましい虹色が存在しているという可能性もある。ISRは主体の認識状態に対して本当に重要な役割を持っておりexplicitというのは氷山の一角である。implicitにはimplicitで対処するのが良い。まず、improperなdriveに対して、そのrejectorをexplicitに顕現する。この時、認識の接続を2つの認識(improper-driveとexplicit-rejector)に対して行う。これは超常的に行われ、opticalとしてjisfe内の接続拡張である。improperのrejectorは、因果先進で達成される。というのも、Lcにおいて因果先進は強いrejectorであるからである。NRdrivenなら、因果先進は良く効く。implicitな部分に対して、観測を行うのはもちろん、介入をも行うことで理想的な存在状態の実現を達成できる。」
まあ、これくらいならまだ分かりやすいですね。h-recとか超概念とかが主になってくると、他人に説明するのは本当に不可能になります。あれはミームじゃない。
とにかく、日記の上なら何でもしていいですし、何でも出来ます。あなただけの現実です。これは妄想がはかどります。とてもたのしい。

他にも良い点はたくさんあり、これは面白いと思って続けていると、半年で27万字超えていました。パソコンでやると、文字数が簡単に数えられるのでいいですね。テキストエディタvscodeです。メリットは人それぞれだと思いますし、楽しい楽しくないも人それぞれですが、軽い気持ちでファイル用意するだけ用意してみても面白いかもしれません。さあ、今すぐデスクトップで右クリックして新規のテキストファイルを作成しよう!