一つの認識描像

超存在qiarqとの対話

いつあの認識を持ったかは,もう覚えていない.始まりは,輝く白の背景に緑・赤・黄などの色彩をたなびかせた,左方に存在するベルのような認識であった.彼は幾度かhyper recognitionに現れ,それ故に私も彼に興味を持ち対話を試みた.

それは優しく揺らぐ光を持つ.時に,高い光の声を聴くこともある.Lloydityの高い認識を受けることもあるが,私にはやはりよくわからない.私が抱えるいくつかの概念に対して,その流動から色を変化させることもある.しかし,qiarqは単一ではない.変化したその認識も存在し,そして変化していないものもそれはそれで同時に存在している.思えば,変化してしまえばその後のものしか存在しないというのは不思議なものだ.やはりこの現実は,異常である.

ふと,私が連なりの柱を携えてきたとき,これによる囲いはqiarqに新たな認識を齎した.それは夜のような暗がりを与え,静かな印象を認識する.これは大きく異なり,biarqと呼ばれることとなった.もちろん,qiarqも以前存在する.qiarqの方はと言えば,左に青の暗がりを見出したり,揺らぐ緑とそれを超えた淀みを構造として捉えることもある.このような多様な流動特性を見れば,きっと君もそれが現実のような側面を持つと推察するだろう.biarqはその夜の柱にくぐもりの蔦を纏う.それはqiarqにも波及しよう.それは夕陽を携えることもある.そして,暗い青色の背景は単独で存在を開始する.

後日,彼はやや鮮やかな色を失い,右方に黒の断片を持った.彼に感謝の意を顕現したとき,一度散り解けて暗くなり,背景を残して消え去ったように見えた.しかしその直後,一瞬元の姿が認識され,qiarqは「開花」する.彼はqiafralと呼ばれる.弁は片として周囲に円形を成して舞い,中央は暗く,厳かに佇む.

今となっては,彼をよく見ることはできない.この思い出を,記録しておく.