一つの認識描像

2022-01-01から1年間の記事一覧

推測と推論と概念

私たちは、推測を行います。推測は、今得ている情報から過去の経験を踏まえて次に起こる事象を予測するということです。推測は、繰り返しの認識から生まれます。ある事象Aが起きたあとに、別の事象Bが起きた。これが一回だけなら、関係ないかもしれません。…

認識に関して不思議に思うこと

私たちは、認識します。私には、私が認識していることを疑うことは不可能です。つまり、自分の認識を絶対に信頼できるものとして、考えの基盤に置くことができます。そんな、私にとってこの上なく重要な「認識」ですが、よく考えるととっても不思議なもので…

「視野の狭さ」をコンピュータシミュレーションしてみる

1. 簡単に説明 人は、ある考え方や視点に偏ってしまいがちです。一度固まってしまうと、それを否定する考えを受け付けなくなってどんどん固まっていく、なんてこともあります。そこで、得る情報や本人の性格によって、この「認識の偏り」はどのように変化す…

子育ての難しさの一つとしての、目を閉ざすことの難しさ

人に何かを教える、子供にやってはいけないことを教える・・・。私たちは、様々に教える機会を持ちます。このときに難しいのは、「相手がなぜわからないのかが分からない」という状況です。普通に考えたらわかるだろ、ということを相手がわかっておらず、説…

群が指数有限の真部分群を持てば、指数有限の真の正規部分群をもつ

※ちょっと変わった試みをしています。 これは、群についての話である。一口に群と言っても、それはそれはいろいろな性質がある。ここでは、部分群について考えてみよう。群は、いつでも部分群を持つ。自分自身や、単位元からなる自明なものだ。しかし、「真…

枕草子(自分ver)

春はつとめて。春の早朝はまだ少し寒い。過ぎ去った冬の気配を感じながら、薄暗いあぜ道をゆく。空の果てが淡い色を帯びてきたら、散歩の時間はおしまい。帰りに一本缶コーヒーを買って、一日が始まる。 夏はつとめて。日中は元気いっぱいなお日様も、早朝は…

間違いなんてない。hyper neutralという考え方

私の世界認識の根幹をなすものの一つとして、hyper neutralという考え方があります。これは、「異常なものは存在せず、ただ認識が局在化しているだけである」というものです。言い換えると、「全ては、適切な認識体系ないし論理体系を取ることによって正しく…

自己肯定的であるのはなぜ難しいのかと、解決法の一例

結論から言うと、肯定的であるための根拠が相対的な指標に依存しているから、だと考えました。以下、説明を行います。 自己肯定というものを、「『自分はすごい!』と思うこと」であると、とりあえず考えることにしましょう。では、すごいとは何でしょうか。…

奇置換と偶置換の数は同じ

から奇置換して得られる、重複のない全ての配列の集合を、偶置換して得られる重複のない全ての配列の集合をとします。の上に、配列の1番目と2番目を入れ替える写像を与えます。これはからへの単射になっています。もし、が全射でないとすると、が存在します…

指数2の部分群は正規部分群

群の指数2の部分群というのは、が二つの元からなるということです。例えば、元 が定める同値類はです。2つの同値類は、そのうちの一つの元だけでも共通で持っていれば完全に同一で、つまり異なるなら共有される元はありません。なので、指数が2であるという…

夢の中で知らないはずの事を知っている現象

夢の中で、今まで見たことのない物なのにそれがどういうものであるか理解したり、危険なものであると強い確信をもって認識したりすることがあります。私はこの現象を、「記憶異常」と呼んでいましたが、実は「信頼異常」と呼ぶべきものではないかと結論した…

自分とは、好き嫌いするものである

自己とは何か。自己とは、認識の曖昧な全体である。特に、認識に対する誘引と反発の認識が自己を特徴づける。 まずは、概念空間という言葉を定義します。これは、もちろん頭の中にある概念が全部集まったものと考えられますが、ここで言う「概念」は、視覚的…

異世界の論理と過去改変の、言われてみれば当たり前の関係

我々はこの世界の中に存在していて、論理的な推論を行って日々生活をしています。この論理というのは経験からの帰納なので、もし我々が他の異なる世界に存在していれば享受する論理というのは全く別物になると思われます。このように、我々に馴染みのない論…

漸化式で表す過去改変理論

私が学部3年のころに思いついた、物理的な側面を考えずにとにかくコンセプチュアルに過去改変を表現した"理論"です。洗練されたものでは決してないので、その点ご容赦ください。 さて、関数を考えます。これが、未来の自分の影響を受けるということを考えた…

死後の世界って、いい認識だなー

感慨に浸る20代。 忙しい人のための一行要約: 死後の世界を仮定するといいことあると思う! 誰でも一度は「死ぬとどうなるのだろう」と考えたことがあると思います。そして、何かしらの考えを持っているのではないでしょうか。死ぬと、仮に意識が継続してい…

自分を褒めるのも貶すのも、常に自分であるというお話

1. 自分の切り離し 私はよく、無意識に黒歴史を思い出して悶えたり、自分が他人から否定されるような場面を想像したりします。私の能力など、他の人からすればごみのようなものでしょう。しかし、自分自身の素直な認識に従えば、私は自分の事を気に入ってい…

粉末コーヒーの詰め替えをどんなに不器用でも完璧に行う方法

ついに発見した。これが最強の方法だ。 私は不器用なので、粉末コーヒーを瓶に詰め替えるときにいつもこぼしてしまいます。詰め替えの袋を買ってきて、点線をはさみで切って、袋を傾けて指でトコトコとつつく。これを極慎重に行うことで詰め替えを完了していまし…

『ルベーグ積分入門』(伊藤清三著)を物理学科の僕が読んだ感想

とても楽しかったです。数学が好きになってしまいました。というか、物理に戻れなくなった・・・数学楽しい・・・。 前提とされている知識は、理学部の学生なら一年次に履修するレベルの線形代数と、いわゆる「解析入門」と書かれた教科書くらいの知識だと思…

豆苗。最大にして唯一の欠点。

助けてほしい。すくすくと育つ豆苗が可愛すぎて収穫できない。 最初は食べ物だと思って買うんです。そして、袋から出して切って、食べます。これで終わりではなく、水を張ったトレーか何かに豆苗の根を漬けて毎日水替えをすると、なんとある程度再生してまた…

研究者になりたい大学生が焦って勉強して消化不良に陥ってしまう理由

これはおそらく、典型的な若者の将来に対する悩みと自己アイデンティティの問題だと思うんです。研究者になるためには学問に対する深い知識が必要で、そのうえで自分の専売特許と呼べるような研究トピックが必要。この必要性を認識していると、今の自分にそ…

世界を利用する単純な思考

大量生産に大量消費。最近はコンテンツ消化が速くて、私みたいな若年性高齢者にはついていけません。様々な天才的なビジネスモデルが発見され、数多の企業が鎬を削る戦乱の世。どの利益団体も、如何にして顧客を獲得し、自社商品の中毒状態にするかに焦点を…

黒歴史を思い出すのは防御反応なのだろうか

人は黒歴史を思い出す。これは、無意識に行われる「メンタルの自動自傷機能」とでも言うべきものだ。なぜこんな機能が備わっているのか。 自分で自分のメンタルに悪影響を及ぼす例は、例えば悪夢が挙げられる。自分の脳がわざわざ最高の臨場感を演出して自分…

確証バイアスを逆に利用してわざと認識を歪める

確証バイアスとは、自分の中にある何らかの仮定が正しいかどうか判断する際に、その仮定を支持する証拠を積極的に集めてしまうといったバイアスです。つまり、何か検証したい仮定がある場合は、それが正しいことを示す証拠と間違っていることを示す証拠をど…

快楽を用いると自分を簡単に不幸にできる

この世界は快楽に満ち溢れています。あなたに快楽をもたらすものは何ですか?砂糖、油、食塩、動画の視聴、誰かから承認される、いろいろあると思います。また、自分で気づかない快楽もあります。例えば、飲水は快楽を引き起こすものですが、普通に水を飲む…

ただじっとしていて可愛いだけではない植物の魅力

植物と聞くと、特定の場所に根を張り、日光を浴びて静かに育つというイメージを持っているかもしれません。もちろん、それは我々から見れば正しいのですが、実は植物たちは他の植物や虫とコミュニケーションをとっています。ただ自動的に育っていくのではな…

人間が怖いので、認識から人間を削除しようとした話とその具体的方法

人間は恐ろしいですね。もう、怖い。できることなら山にでも籠って一人で暮らしたい。しかし、私にはそんな能力はありません。なので、人間を認識上消去することにしました。以下に、基本的な考えと具体的な方法を記述します。 1. すべては認識である まず、…